横綱昇進後初Vの大の里「(年間最多勝)1場所残して取れたのはビックリ」 優勝決定戦の物言い「体は勝っていたと思っていた」

 「大相撲秋場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 大の里が横綱同士で16年ぶりとなる優勝決定戦を制し、昇進後初優勝を飾った。本割では豊昇龍に押し出されるも、決定戦は寄り倒して、2場所ぶり5度目の優勝を果たした。日本出身力士の年間3度優勝は1997年の横綱貴乃花以来となった。先場所の悔しさを糧に、故郷石川県が生んだ横綱輪島と同じ、昇進2場所目での賜杯。「東西横綱が引っ張って9月場所は盛り上がったんじゃないか」と胸を張った。

 以下、大の里との一問一答。

  ◇  ◇

 -優勝決定戦を制した。

 「本割で決めたかったが、こういう形で勝てたのは良かった」

 -物言いについて。

 「どうかなという感じだったが、体は勝っていたと思っていた」

 -本割の立ち合いは。14日目の豊昇龍の変化を気にしたのか。

 「自分の問題なので…。消極的なのが敗因」

 -横綱初優勝は今までと違うか。

 「自分の目標をしっかり内に秘めて、それを達成できるように頑張りたい」

 -安易に引く相撲がない。

 「名古屋場所の反省を生かして、やることができた」

 -(14日目に)年間最多勝を決めた。

 「(昨年は)あと少しのところで逃してしまった。今年は取りたいと思っていた。1場所残して取れたのは自分でもビックリしている。来場所が大事」

 -故郷石川への思いは。

 「たくさんの方が応援してくれる。優勝できて良かった」

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