決勝に向けて一度仕切り直しを 世界選手権男子400メートルリレー 朝原宣治氏の分析
「陸上・世界選手権・男子400メートルリレー予選」(20日、国立競技場)
日本(小池祐貴、柳田大輝、桐生祥秀、鵜沢飛羽)は38秒07の2組3着で21日の決勝に進んだ。ガーナ、カナダ、オランダ、米国に次いで、全体では5番目のタイム。北京五輪400メートルリレー銀メダリストの朝原宣治氏が分析した。
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強豪が結構失敗しているので、日本は決勝でチャンスといえる。ただ、タイム的にあまり速くないのが心配だ。
小池選手から柳田選手へのバトンパスが少し詰まっていたが、それほど大きな失敗ではない。バトンパスが詰まっていたということは、最後まで走り切れているということ。小池選手はうまくカーブを走っていたし、いい感じだった。
柳田選手はずっと練習しながら調整してきて、自らにとっては一本目なので感覚的につかめていないこともあったと思う。予選の走りとしてはまずまず。決勝ではもっと上がってくるだろう。
桐生選手は本来の速さではなかった。決勝ではもうワンランク上の走りを期待したい。上位で渡さなければ、アンカーでほかの国を抜くのは難しい。鵜沢選手は健闘していた。前にいたガーナ選手と同じぐらいのスピードだったし、走りは悪くなかった。
オランダが上にいるものの、日本はきっちりバトンを渡せばここは崩せる。ガーナは個々は非常に速いが、予選のようなバトンパスが決勝でもう一回できるかとなると分からない。メダル争いとなると、アメリカとカナダになるだろう。
メダルへのカギは、もう一回、足長などをやり直すことだろう。予選でみんながどれぐらいで走れていたか。決勝に向けてどれぐらいタイムが上げられるのか。冷静に判断して、予選よりいいバトンパスをしなくてはならない。
私は北京五輪の決勝に臨む前、まずは体調管理をしっかりして、自分の走りがどうだったかを振り返った。決勝にぴったりと合わせなくてはいけないからだ。北京のときは1人が0秒1ほどタイムを上げている。それぐらいの意気込みがないといけない。着順で通ったのでみんなほっとしている感じだったが、決勝に向けて一度、仕切り直しをした方がいい。
メダルの可能性はあると思うが、うまくやらなければ、そんなに簡単には取れない。1走がこけると厳しい。小池選手から柳田選手へ、スピードが乗るように渡れば先頭の方でいけるだろう。あとは桐生選手がもう少しスピードアップして、アンカーで逃げるしかない。完璧なレースをして負けたら仕方がない。
男子400メートルリレーは、今回の世界選手権の最後の種目。メダルが取れたら最高の締めくくりになる。





