女王北口も飲み込まれた国立の魔物 21年東京五輪からトラック&フィールドにメダルなし…残り2日、リレー侍、呪縛破れるか【世界陸上】
「陸上・世界選手権・女子やり投げ予選」(19日、国立競技場)
24年パリ五輪金メダリストの前回覇者で、日本記録保持者の北口榛花(27)=JAL=は60メートル38で決勝進出となる上位12人に残れず、3大会ぶりの予選敗退。自国開催の大舞台で、史上初の大会2連覇はならなかった。
日本勢に厳しい国立の魔物は、天真爛漫な女王すらも飲み込んでしまった。21年東京五輪、そして今大会、陸上のトラック&フィールド種目ではいまだにメダルが生まれていない。東京五輪で陸上は2つのメダルを獲得したが、ロード種目の20キロ競歩。しかも札幌開催だった。
今大会では初日に国立競技場と神宮外苑コースで行われたロード種目の男子35キロ競歩で勝木隼斗が銅メダルを獲得したが、国立完結の競技では、メダルが期待された男子110メートル障害の村竹ラシッドが惜しくも5位、男子3000メートル障害の三浦竜司もゴール目前で他選手との接触で失速し8位に終わるなどメダルにあと一歩届かないもどかしい結果となっている。
残り2日。メダルの期待が大きい男子400メートルリレーが残されている。東京五輪では痛恨のバトンミスで散った国立の悪夢を振り払い、最終日に歓喜をもたらすことができるか。注目が集まる。




