田中希実「完敗」も充実感 女子5000メートルで12位「来年以降もっともっと強くなれるように」
「陸上・世界選手権・女子5000メートル決勝」(20日、国立競技場)
女子5000メートル決勝は田中希実(26)=ニューバランス=が15分7秒34で12位だった。
12位だったが、田中の表情には充実感がにじんだ。号砲からスローペース。残り800メートルからギアを上げ、ペースが上がる先頭に食らいついた。ラスト1周は離されたが、堂々と走り切りゴールした。
日本勢初の4大会連続の決勝の舞台で、8位だった前回大会に続く2大会連続の入賞とはならなかった。「反省の余地がないくらい完敗。こうすればよかった、というのはないくらい力負けした」としつつ、「結果にとらわれることを手放せた。表裏一体の走りを見せられてスッキリ」と晴れ晴れした表情で語った。
今大会後は「当分休む」と、パリ五輪から張り詰めていた心と体を休ませる。「来年以降、もっともっと強くなれるように」。自国開催の大舞台を糧に、田中が次の目標に向かって走る。





