フィギュア女子 ロシア18歳、ペトロシャンが最終予選Vでミラノ五輪出場枠獲得 個人資格で出場へ 3A、4回転なしもフリー、合計点とも今季世界2位 “3連覇”中の露の新星が日本勢の難敵に

 「フィギュアスケート・ミラノ五輪最終予選」(20日、北京)

 残り5枠を争う女子シングルのフリーが行われ、国際大会復帰となったロシアから参戦したアデリナ・ペトロシャン(18)がフリー140・91点、合計209・63点で優勝した。トリプルアクセルや4回転ジャンプという高難度ジャンプはなかったが、フリー、合計得点とも今季世界2位の得点となった。

 SPではミスがありながらも首位発進を決めたペトロシャン。フリーではピアノ曲にあわせて、赤い衣装で舞った。冒頭の3回転ルッツ-2回転トーループに成功。続く3回転ループ、ダブルアクセル、3回転サルコーもしっかり決めた。後半もしっかりと演技をまとめ切った。

 ウクライナ侵攻による制裁でロシア、ベラルーシは国際大会出場が禁じられてきたが、IOC(国際オリンピック委員会)がミラノ五輪に向けて侵攻を支持しないなどの基準を満たした場合のみ、個人の中立選手としての出場を容認したため、ロシア勢の最終予選への出場が認められた。22年北京五輪後、世代交代が進んだがロシア。3年半ぶりの国際大会に送り出してきたペトロシャンはロシア選手権2連覇中の18歳で、24年大会ではISU非公認記録ながら世界歴代3位に相当する合計262・92点をマークしていた。

 ロシア女子は14年ソチ五輪のソトニコワ、18年平昌五輪のザギトワ、22年北京五輪のシェルバコワで現在五輪3連覇中(北京五輪はドーピング問題でロシアオリンピック委員会(ROC)として出場)となっている。金メダルを狙う日本勢の難敵となりそうだ。

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