久保凛 世陸の壁痛感 3組7位…世界デビュー戦、涙の予選落ち「何もできずに終わってしまった」 女子800メートル

 「陸上・世界選手権・女子800メートル予選」(18日、国立競技場)

 女子5000メートル予選は田中希実(26)=ニューバランス=が14分47秒14の1組5着で20日の決勝に進んだ。広中璃梨佳(日本郵政グループ)、山本有真(積水化学)は予選落ち。同800メートル予選で17歳の久保凛(東大阪大敬愛高)、同走り高跳びの高橋渚(センコー)も落選。男子400メートル決勝で中島佑気ジョセフ(23)=富士通=が44秒62で6位だった。200メートル準決勝の男子は鵜沢飛羽(JAL)が20秒23の1組6着、女子は井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が23秒15の1組8着でともに決勝進出を逃した。

 “JKランナー”は世界の壁を痛感し、目を真っ赤にして泣いた。久保が組7着。思うようなレース運びができず「前半から全然うまくいかなくて、何もできずに終わってしまった」と号泣。それでも「もっと強くなって帰ってきたい」と、世界を経験した17歳の闘志はさらに燃えた。

 顔を2度、両手でたたき気合を注入。世界のトップ選手たちとスタートラインに立った。「3、4番手につけて、前の方で進めたかった」と一気に駆け出したが、位置を取れたのは最後尾。スパートで必死についていったが準決勝切符を逃し「何もかもうまくいかなかった」とうなだれた。

 前回、世界選手権が日本で行われたのは、久保が生まれる1年前の07年大阪大会だった。18年ぶりの日本開催で初の世界選手権を経験。「17歳で出られて、初めてが東京。奇跡だと思う。始まる前から応援していただいてすごく幸せ」とかみしめながら走った。

 それだけに「もっと皆さんにいいレースを届けたいと思った。申し訳ない気持ちがある」。高校生には背負うには大きすぎる重圧もあった。

 「1から磨き直して、もっと強い久保凛を見せたい」。悔しい思いをしたからこそ、強くなれる。28年ロサンゼルス五輪へ「世界でもしっかり通用する選手になるのが自分の目標」と、力強く宣言した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス