レース1時間前に自宅で知らせ…急転準決進出の泉谷駿介、無念の大転倒で敗退「自分に失望」「やる気はあったが今から出るのか、と」棄権者出て急きょ繰り上がりも2大会連続決勝ならず
「陸上・世界選手権・男子110メートル障害準決勝」(16日、国立競技場)
棄権者が出たため、繰り上がりで急転準決勝進出となった泉谷駿介(25)=住友電工=が無念の大転倒で敗退となった。29秒71だった。国立は騒然となった。同組だった野本周成(29)=愛媛県競技力向上対策本部=は13秒30で3着に入る健闘をみせたが、タイム上位に入れず、敗退となった。
五分のスタートを切ったが、1台目に接触してしまうと、2、3台目はクリアしたが、4台目に引っかかって壮絶に転倒。その後、立ち上がり最後までゴールを駆け抜けた。泉谷は「このような結果になってしまって。自分への失望感は大きい」とうつむき、準決進出を告げられたのはレース1時間前。自宅にいたという。「自宅ですね。出れるからにはやる気はあったんですけど、驚いた状態だった。今から出るのか」と明かし、アップについては「覚えてないんですよね。ほんとに。軽く動いて、、室内にハードルがあったので、室内の招集の時に跳んでって感じです」と振り返った。まさかの状況に「ネタですね。話のネタが増えたなと思ってます」と苦笑いしつつ「もちろん悔しい思いもあるけど、また頑張れるように精神面を整えたい。思ったより道のりは長そうです」と語った。
前回の世界陸上で決勝進出の泉谷は15日の予選で13秒52で1組5着だった。即時に準決勝進出が決まる4着以内に入れず、後の組の結果を待ったが、タイムであと1人及ばず予選敗退となっていた。ゾヤが負傷のため棄権となったため、繰り上がりで準決勝1組3レーンに組み込まれた。




