中島ひとみは準決勝敗退 目に涙も充実の表情「続けてきて良かった」「もっと世界を目指せるハードラーになりたい」
「陸上・世界選手権、女子100メートル障害準決勝」(15日、国立競技場)
95年生まれコンビの中島ひとみ(長谷川体育施設)、福部真子(日本建設工業)はともに決勝進出を逃した。福部は13秒06で1組8着、中島は13秒02で2組7着だった。
レース後、中島は目に涙を浮かべながらも「最高の2日間でした。振り返れば悔しさがいっぱいあるんですけど、今まで感じたことのないすごく大きな歓声と、こんなにも満員の国立を見たことがなかったので、ここでまだ走りたかったっていう気持ちと、続けてきて良かったなと思いました」と充実の表情。さらに、「もっと世界を目指せる日本のハードラーになりたいです」と先を見据えた。
同年代の福部とは切磋琢磨してきた。仲良しの2人は、「ギラギラにしていこな」と、おそろいにしたキティネイルで臨んだ。14日の予選は朝の部だったが、この日の準決勝は夜の部。中島も福部も“夜型”だといいここでも仲良しぶりを発揮した。福部が「次は得意な夜なので、大丈夫だと思います」と言えば、中島も「準決勝は大好きな夜。すごく気持ちよく走れそうな気がする」とレースを心待ちにしていた。
予選で先に福部が準決勝進出を決め、後から追うように中島も予選を突破。中島は「同級生の真子も準決勝に残った。一緒に走れるというのをまずは楽しみたい」と話していた。
客席では中島の夫でハードル選手、豊田将樹が予選に続いて観戦。予選のレース後には「彼がいなかったら、この舞台にこれていない。すごく支えになっている。彼の分までこの舞台で頑張りたい」と夫への思いも語っていた。
大会を終え、「自分に足りないことはたくさんあって、感じるものはすごくたくさんあったので、30歳になっていい経験をさせていただいた」と周囲に感謝の思いを述べた。





