ロコ・ソラーレがまさかの連敗 藤沢「悔しい」も「試されているな、と」決勝進出は他力もタイブレーク覚悟「無駄に崖っぷちに追い込まれてない」
「カーリング・ミラノ・コルティナ五輪最終予選代表決定戦」(12日、みどりスポーツパーク)
3大会連続五輪出場を狙う18年平昌、22年北京五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは、1次リーグ最終戦で25年日本選手権優勝のフォルティウスと2度目の対戦。6-7で敗れ、通算2勝2敗で上位2チームによる決勝進出は、夜に行われるフォルティウス-SC軽井沢クラブの結果次第となった。フォルティウスは初勝利を飾り、五輪への可能性を繫いだ。
午前のSC軽井沢ク戦で初黒星を喫したロコ。勝てば決勝進出が決まる中で、第2エンドに藤沢がテークショットをミスして1点スチールを許した。第3エンドは藤沢が絶妙なドロー2連発で中心に2つ石を並べ、2点を奪い同点に。さらに第4エンドは相手に重圧をかけ続けて1点スチール。逆転に成功し、前半を3-2で折り返した。
しかし、第6エンドに苦しい展開を強いられると、フォルティウスの吉村にナンバー1をはじき出されて、3点のビッグエンドを作られて逆転を許した。さらに第8エンド、1点スチールを許して突き放された。第9エンドに3点を奪い、同点で最終エンドを迎えたが、不利な先攻で重圧をかけつづけたがスチールならず、敗れた。
試合後、藤沢は「まあうん、悔しいです。最後のラストショットで決められたのがポジティブな部分ですけど、シンプルに悔しい」と受け止めた。2連勝だった前日からまさかの2連敗。「朝の試合は私のミス。今の試合はアイス状況への合わせ方を間違えてしまった。どうして負けてしまったかは、はっきりしている。これまでの練習の成果を思い出して明日は臨みたい」とうなずいた。
ただ、修羅場をくぐってきた数が違う。タイブレークに回る可能性もあり「今、みんなで話していて、タイブレークがあるだろうという気持ちでいようと」と覚悟。「こんなもんですよね(笑)。試されてるな、と」と不敵に笑い。「ここからロコ・ソラーレらしさをみせたい。(試合後に)これはタイブレークだ!想定通りだ!と話してここまできました」と、笑い飛ばした。その上で「無駄に崖っぷちに追い込まれてきたわけではない。その経験を生かしつつ、練習してきたことを信じて全員で1つのショットを決めきりたい」と見据えた。
◆代表決定戦の方式
女子は3チームで1次リーグを行い、総当たりで2度ずつ対戦。上位2チームが当該対戦成績を持ち越して3戦先勝方式の決勝を行う。1次リーグで2戦2勝の場合は、あと1勝で代表に決まる。優勝チームが世界最終予選(12月、ケロウナ)の代表となり、上位2カ国に与えられる本戦出場権の獲得を目指す。





