バレー女子・佐藤淑乃 チーム最多34点も涙「最後、1点を…」 惜敗4位…2010年以来15年ぶりのメダル獲得逃す 

 「バレーボール女子・世界選手権・3位決定戦、日本2-3ブラジル」(7日、バンコク)

 日本は3位決定戦でブラジルに2-3で惜敗して2010年以来、15年ぶりのメダル獲得は逃した。最初の2セットを失い、第3セットは25-19で奪い、第4セットも佐藤淑乃(23)=NEC川崎=らの活躍で29-27と連取。最終第5セットはジュースにもつれる激しい戦いの末、マッチポイントを握りながらも16-18で落とした。

 主将・石川の強打がはじき落とされてゲームセット。ネットの前でぼうぜんと立ち尽くした。15年ぶりのメダルには一歩届かず。石川はぐっと唇をかみしめたが「悔しいけど、自分たちにとって、また成長できるきっかけになった大会だった」と前を向いた。

 7月13日のネーションズリーグ千葉大会・ブラジル戦はストレート負け。世界ランキング5位の日本は、同2位のブラジルに今回も挑戦状をたたきつける形となった。

 2セットを連取され、いきなりの崖っぷち。しかし、ここから追い上げを見せた。第3セットは佐藤のアタックを含む5連続得点からスタート。佐藤はその後もバックアタックを連発するなど覚醒し、22-19からはサービスエースを含む3連続得点で、このセットを奪い返した。

 その後も「今までみんなに頼りっ放しだった。少しでも自分がチームを勝たせようと思った」と、佐藤の猛攻は止まらなかった。第4セットは20-19から連続サービスエース。ジュースの末、勝負を振り出しに戻した。最終セットも粘りを見せたが、最後はブラジルの高い壁に阻まれた。

 佐藤はチーム最多34得点の大活躍も「最後、1点を取りきれなかったのがすごく悔しい」と唇をかんだ。関の胸の中で大粒の悔し涙を流したが「次はこういう試合を勝ち切る覚悟を持って準備したい」と気持ちを強く持った。大舞台を経験した新エースが、次戦を見据えた。

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