バレー女子 佐藤淑乃は連日の涙「最後の1点を取りきる力がまだ足りてない」覚醒34得点!ブラジル大エース、ガビに負けぬ輝きも「さらに成長を」

 「バレーボール女子・世界選手権・3位決定戦、日本2-3ブラジル」(7日、バンコク)

 世界ランキング5位の日本は、同2位のブラジルに挑んだ。フルセットの激戦に持ち込んだが、15年ぶりのメダルを逃した。トルコに敗れた準決勝で責任を背負い涙した佐藤淑乃がチームトップの34得点の活躍。世界トップのアタッカー、ブラジルのガビ(35得点)に負けない輝きを放った。

 2セット連取を許したが、第3セットから流れをつかんだ。試合開始から佐藤がレフトからクロスのアタックを決めるなど5連続得点。一度もリードを許すことなく、22-18からは佐藤の3連続得点でセットを奪った。

 第4セットは、5連続失点からスタート。しかし、中川のサービスエースや佐藤の強打などで追い上げ、11-13から4連続得点で逆転。19-19からは佐藤の連続サービスエースを含む3連続得点を決めた。

 24-23からはブラジルのオーバーネットで勝負が決まったかと思われたが、ブラジルがチャレンジに成功しジュースに突入。ブラジルも粘りを見せたが、最後は27-27から佐藤がアタックで連続得点を挙げ、2-2に戻した。

 最終セットは取っては取られての攻防。先にマッチポイントを奪ったが、またしてもブラジルが粘りを見せる。日本も決死に食らい付いていったが、最後は石川が高いブロックに阻まれメダルを逃した。

 試合後のインタビューでも佐藤は「最後の1点を取りきる力がまだ足りてない」と、涙を浮かべた。それでも「でも楽しくできました。たくさん経験をさせてもらったシーズン。来年はアジア選手権で五輪出場権もかかってくる。そこに向けてさらに何段階も成長をして、戻ってこれるようにしたい」と、さらなる飛躍を誓った。

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