大の里が復調12勝3敗 琴桜を圧倒「反省を生かした」師匠の元横綱稀勢の里も評価
「大相撲秋場所」(14日初日、両国国技館)
横綱大の里(25)=二所ノ関=が6日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加。大関琴桜を相手に連続して15番相撲を取り、12勝3敗だった。
立ち合いで圧力をかけ、おっつけなど左を効果的に使った大の里。「昨日と違って、落ち着いてできたと思います」とうなずいた。右差しから左をねじ込んでもろ差しになる場面もあり「相手によって対応できるように。相手より下に入るということを意識していた」と手ごたえを口にした。
5日の横審稽古総見では横綱豊昇龍、琴桜を相手に3勝8敗で「全然ダメ。バラバラだった」と精彩を欠いていた。一夜明けて「昨日の反省を生かしてしっかり一番一番取れたと思う」と修正した。
師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「よく体が動いてた。昨日の内容とは違う」と評価。琴桜の動きの良さを認めた上で「切磋琢磨して琴桜を引き上げる感じでも、いい稽古だったんじゃないですか。引っ張り上げるくらいの意識を持ってやってほしい」と一門をけん引する横綱の自覚を期待した。
新横綱で臨んだ7月の名古屋場所は11勝に終わり、琴勝峰の平幕優勝を許した大の里。「同じ失敗しないようにしたい。やっぱり気持ちの持ちようだと思いますし、初めてのことだらけだったので先場所は。巡業も経験して慣れてきた。しっかりやっていきたい」と奮起を誓っていた。


