シダマツが帰国 11年間を表すと「輝」 松山「最後までキラキラ輝いていた」志田「本当に青春だった」“有終の銅”から帰国

 バドミントン世界選手権の女子ダブルスで銅メダルを獲得した志田千陽(28)、松山奈未(27)組(再春館製薬所)が2日、試合会場のパリから帰国しベルサール羽田空港で会見を開いた。2人とも涙はなく晴れやかな表情で、11年間の締めくくりとなった大会を振り返った。

 「シダマツ」として最後の大会は銅メダル。金メダルには届かなかったが、女子ダブルスで世界選手権初のメダルを獲得し有終の美を飾った。松山は「目標の金メダルには届かなかったが、(世界選手権)過去最高の3位で終われた。悔いなく楽しく終われた」と語り、志田も「銅メダルをとって締めくくれて、すごく楽しくプレーできました。いい終わり方ができたと思っています」と納得の表情を浮かべた。

 初めて組んだ2014年のジュニア日本代表合宿から長い間、苦楽をともにしてきた。24年のパリ五輪では銅メダルを獲得。やりきった思いが強くなった松山と、さらなる高みを目指す志田との間にギャップが生じ、ペア解消を決断した。「志田さんとだからここまでがんばれた」と松山。志田も「本当にありがとうという気持ちでいっぱいです」と感謝を伝えた。

 そして、漢字一文字で11年間を「輝」と表現。松山は「自分たちが最後までキラキラ輝いていた」と話し、志田も「困難もあったんですけど、それは本当に全て自分たちが輝くためにあったもので、今思うと全部充実してて、本当に青春だったなと思っています」と笑顔を浮かべた。

 今後は別々の道を歩む2人。志田は同種目で五十嵐有紗(BIPROGY)と組み、松山は混合ダブルス転向を視野に入れる。

 志田千陽(しだ・ちはる)1997年4月29日、秋田・八郎潟町出身。姉の影響で6歳から競技を始めた。青森山田高出身。3年時はインターハイ女子ダブルスで優勝した。16年から再春館製薬所に入社。パートナーの松山奈未と14年からペアを組む。161センチ。

 松山奈未(まつやま・なみ)1998年6月28日、北九州市出身。両親、兄、姉もバドミントンに打ち込む一家で育つ。九州国際大付中、高出身で、3年時には世界ジュニア選手権で優勝した。17年に再春館製薬所に入社した。167センチ。

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