鍵山優真 4回転フリップ挑戦 進化の舞で首位発進 ミラノ五輪へ自分の現在地を測る

 男子SP 演技する鍵山優真
 男子SP 演技する鍵山優真
 SPラストのポーズを決める鍵山優真
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 「フィギュアスケート・サマーカップ」(9日、木下カンセーアイスアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)とジュニア女子のSPが行われた。男子は鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ・中京大=が84・94点で首位発進。山本草太(25)=MIXI=が83・72点で2位、中村俊介(20)=木下アカデミー=が81・06点で3位だった。ジュニア女子は世界ジュニア3連覇の島田麻央(16)=木下グループ=が67・81点で暫定首位に立った。

 真夏の銀盤の上で、自分の現在地を測った。鍵山はSPを終え「トーループは回りすぎた。フリップは練習より踏み切る力が少し弱かった」。五輪シーズン2戦目に反省をにじませた。

 冒頭の4回転-2回転トーループは着地が乱れ、続く4回転フリップは転倒。3回転トーループで立て直したが「ちょっと慎重になりすぎてしまった」と振り返った。

 ミラノ・コルティナ冬季五輪開幕まであと半年を切り、勝負の今季はSPの構成を変えた。昨季まではサルコーとトーループを組み込んでいたが、サルコーをフリップに変更。「パーフェクトと思った試合でもなかなか点数が伸びない。限界を感じた」と、頂点を目指すにはアップデートが不可欠だった。

 自身としては珍しいローカル大会への参戦は「練習の延長線上」と位置づけた。新たな試みである4回転フリップも「(夏の試合で)唯一、チャレンジできる部分。もっと完成度を上げていければ」と、貪欲に進化を追い求める。

 現時点で「他の選手は意識していない」という。ただ、今大会は山本草太、友野一希、三浦佳生らトップ選手が参加しており「夏の全日本(選手権)みたい。モチベーションになっている」と刺激を受ける。「五輪を狙ってこの時期から出てくる。自分自身にも負けないように厳しい練習を送っていけたら」。ミラノの大舞台へ。負けられない戦いはもう始まっている。

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