元横綱武蔵丸の弟子が幕下初勝ち越し「自信になった」元レスリング国体準優勝から入門7年

 出沼(右)を押し出しで破った陽孔丸(撮影・開出牧)
 勝ち名乗りを受ける陽孔丸(撮影・開出牧)
2枚

 「大相撲名古屋場所・13日目」(25日、IGアリーナ)

 東幕下60枚目の陽孔丸(25)=武蔵川=が出沼(二子山)と対戦。押し出して4勝3敗と、幕下3場所目で初めて勝ち越しを決めた。

 当たり負けせず、相手の引きを追いかけて押し出した。1勝3敗から3連勝し「前は気負いすぎて力が入りすぎていた。3敗してから、前に出れば通用すると切り替えられた」と声を弾ませた。

 師匠の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)からは立ち合い、手を上げて突き押しを続けることを指導されている。高校時代にレスリングで国体準優勝の実績を持つが「離れると手を下ろしてしまう癖があった」という課題を克服しつつある。

 入門7年でつかんだ大きな進歩。幕下初給金に「自信になりました。立ち合いの力をもっとつけたい。やっとスタートラインに立てました」と、関取への思いを一層強くしていた。

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