新横綱大の里 安青錦を圧勝!強さにどよめき “盤石の電車道”を行く

 「大相撲名古屋場所・2日目」(14日、IGアリーナ)

 平幕の若元春が横綱豊昇龍を寄り切り、新会場IGアリーナで初めて、自身2つ目の金星を獲得した。場所前にNHK大河ドラマ「べらぼう」に出演したことで話題となった人気力士が、2年前に豊昇龍、大栄翔と3人で大関とりに挑んだ名古屋場所で、新たな歴史をつくった。豊昇龍は昇進3場所連続6つ目の金星配給で1勝1敗。新横綱大の里は安青錦を問題にせず押し出し2連勝とした。大関琴桜は王鵬を寄り切り初日を出した。

 誰もが「強い」とうなるような圧勝だった。横綱として初の結びの一番を大の里が制すると、満員のIGアリーナからどよめきが起きた。進境著しい21歳の安青錦との好取組は、25歳の新横綱の強さだけが目立った。

 もろ手突きの立ち合いは踏み込みも十分で、低い相手を起こして出る。強烈な右喉輪で勝負あり。2秒余りで押し出し「落ち着いて対応できた」と涼しい表情で話す。ふーっと息をつき、淡々と勝ち名乗りを受ける姿は早くも風格が漂った。

 目の前で豊昇龍が敗れ「嫌な流れが来ていた」と感じつつ、横綱総崩れを阻止。2日続けて初顔合わせの挑戦を退け、貫禄も示した。「一日一番、しっかり集中して、前半戦をいい形で終えられるように頑張りたい」。最高位の道を悠然と歩く大の里が、より一層大きく映っている。

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