専務理事就任の太田雄貴氏「ワクワクするJOCを」橋本新会長は人事方針明かす「若いリーダーを育てていかなければと…私の責務」AI活用にも意欲

 日本オリンピック委員会(JOC)は10日、都内で理事会を行い、業務執行理事を決めた。副会長は三屋裕子氏と渡辺守成氏、専務理事は太田雄貴氏、常務理事は北野貴裕氏、小谷実可子氏、星香里氏、林肇氏、井上康生氏、八木由里氏の6人となった。

 太田氏は、2008年北京五輪フェンシング男子フルーレ個人で日本勢初のメダルを獲得。12年ロンドン五輪でも同団体で2位に入った。フェンシング協会会長を務めたこともあり、現在は国際オリンピック委員会(IOC)委員。JOCとのパイプ役として期待される。

 橋本会長は「諸般の事情で地方に来ている」と、この日はオンラインで参加。人事について「(IOC会長のカースティ・)コベントリー氏が41歳で初めて女性会長。JOCも若いリーダーを育てていかなければならない。私の責務だという風にも思って、こういった人事をさせていただいた」と説明した。

 太田専務理事は「グローバルという部分、そしてオリンピックムーブメントのあり方、こういった今までのやり方を踏襲しつつも、われわれの今の形で新しいことにどんどんチャレンジしていきたい。ワクワクするようなオリンピックを、JOCをみなさんにお見せできたら。しっかり専務理事になりたい」と所信表明した。

 また業務に関するAIの活用にも意欲。「1番AIを活用するNOCでありたいと思っている。議事録を取るような業務効率だけでなく、ビジネスを作っていくというのもAIを活用していくのがあると思う。ここの部分をしっかりやっていきたい」と話した。

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