「バレーボール女子、ネーションズリーグ、日本３－０フランス」（９日、千葉ポートアリーナ）

　１次リーグが行われ、昨年準優勝の日本は佐藤淑乃（２３）＝ＮＥＣ川崎＝の活躍などで、フランスに３－０で快勝し、７勝２敗とした。

　サービスエースから流れを生み、要所で決定力を発揮した佐藤。前主将の古賀紗理那がパリ五輪終了を持って引退する中、アウトサイドヒッターとして今大会、新星のように日本代表をけん引している。歴代代表ＯＧがスタンドや解説席に集結したフランス戦でもチーム最多の１９得点。「自分のサーブとスパイクは強みとしているので出せて良かった」と言う。

　試合後のインタビューでは初々しさものぞかせた。「日本のファンのみなさんがいっぱい入ってくれて最初緊張したんですけど、最後は楽しくできたかなと思います」。日本代表のユニホームを着て、初めての母国でのプレー。千葉出身の佐藤にとっては故郷への凱旋ゲームにもなり「いつもより燃えました。へへへっ」と笑った。

　お団子ヘアが特徴的な佐藤。昨季はＳＶリーグで日本人最多の８９５得点を記録し、最優秀新人賞を獲得した。ファンの注目を集める中、１０日は韓国戦に臨む。「まだ攻撃も守備も助けられているけど、自分が成長できれば日本は強くなれる」。新エース候補の更なる成長に期待がかかる。

　◆佐藤淑乃（さとう・よしの）２００１年１１月１２日、千葉市出身。敬愛学園高から筑波大に進学。４年時はエースとして春季、秋季関東リーグ、全日本インカレ優勝を果たした。１４年にＮＥＣ（現ＳＶリーグ・ＮＥＣ川崎）入り。昨季はレギュラーシーズン日本人最多の８９５得点を記録。ベスト６、最優秀新人賞を受賞した。日本代表には２２年に初選出され、同年の世界選手権メンバー入り。１７８センチ。ポジションはアウトサイドヒッター。最高到達点は３０５センチ。