新入幕・草野 全部勝つ!まげ姿初披露、師匠指令で強気宣言 番付表の大きな文字に笑顔「実感湧いてくる」
大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付が30日、発表された。新三役の小結欧勝馬(28)=鳴戸、新入幕の草野(24)=伊勢ケ浜、若碇改め藤ノ川(20)=伊勢ノ海、琴栄峰(21)=佐渡ケ嶽=が愛知県内のそれぞれの部屋で会見。草野はまげ姿を初披露し、伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)からの全勝指令を受諾した。
少し照れくさそうな表情で登場した草野。会見直前に床山に促され、初めてちょんまげを結ったという。「鏡で見ていないので似合っているか分からないけど、引っ張られている感じで違和感がある」と語った。
日大4年時に学生横綱に輝き、昨年5月の夏場所で幕下最下位格付け出しでデビュー。関取まで所要5場所はやや不本意だったが、新十両の春場所で初日から12連勝の新記録を樹立し、優勝。夏場所も連続優勝を果たし、新入幕を決めた。
草野は番付表を手に「名前が大きく載っていたので、出世したなとうれしく思う」と笑顔。ザンバラは終わり「力士になった実感が湧いてくる」とうなずいた。
伊勢ケ浜親方は「筋肉をもっと大きくして、力強い相撲を取って三役、大関、横綱を目指してほしい」と期待。2桁勝利と三役を目標に掲げる草野に「全勝」と耳打ちし、「全部勝ちます」と強引に宣言させた。
同部屋の尊富士は2024年春場所で新入幕優勝を果たし、伯桜鵬は23年名古屋場所で新入幕優勝に迫った。草野は「自分も続けられるように。遠慮せず強気な相撲をまねして、二人に並べるように頑張りたい」と誓った。
会見を終えた草野は、初めてまげ姿を鏡で確認。「しっくりとはきていないが、似合っていないわけでもなくて良かった」と、まずまずの自己評価だった。
◇草野 直哉(くさの・なおや)本名同じ。2001年6月25日、熊本県宇土市出身。6歳で相撲を始め、鶴城中3年時に中学横綱になった。文徳高を経て日大4年で学生横綱に輝いた。宮城野部屋に入門予定だったが、不祥事で預かり先の伊勢ケ浜部屋から24年夏場所で幕下最下位格付け出しデビュー。25年春場所で新十両。183センチ、151キロ。得意は右四つ、寄り。趣味はサウナ。父親の草野信一さんは元競輪選手で、現在は飲食店を経営。





