若貴ら角界を去った主な元横綱一覧 格闘技に転身も【宮城野親方が退職】
大相撲で史上最多45度の優勝を誇る元横綱白鵬の宮城野親方(40)が、日本相撲協会を9日付で退職することが2日、決定した。協会が2日に東京・両国国技館で開いた臨時理事会で、9日付の退職届の受理を容認した。協会側は今年11月の九州場所後の部屋再開を提案し、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)らが何度も慰留したものの、退職の意思は固かったという。故郷のモンゴルに滞在中の宮城野親方は今週中に帰国予定で、近日中に会見を開く見通し。
◆角界を去った主な元横綱
▽男女ノ川 第34代横綱。1942年に引退後、一代年寄で協会理事にも就任した。45年に突然廃業して衆院選挙に出馬したが落選した。保険外交員、私立探偵など職を転々とした。
▽輪島 第54代横綱。北の湖と一時代を築き、引退後は花籠親方として師匠を務めたが、82年に年寄名跡を借金の担保に入れたことが発覚。同年12月に廃業となり、プロレスラーに転身した。
▽双羽黒 第60代横綱。横綱に昇進しながら幕内優勝を一度も経験しなかった。87年、若い衆に関する意見の対立から部屋を脱走。そのまま「(破門同然の)廃業」という事態へ。第二の人生をリングへと移した。
▽曙 第64代横綱。外国勢初の横綱として幕内優勝11回。2001年に引退し、親方を務めた後、03年に退職。格闘技のK-1に参戦した。
▽貴乃花 第65代横綱。幕内優勝は22回を数え、2003年に現役を引退した。2018年、弟子の貴ノ岩が元横綱日馬富士に暴行を受けた件を巡って協会と対立。同年に退職した。タレントなどとして活動している。
▽若乃花 第66代横綱。幕内優勝は5回で2000年に現役を引退した。年寄藤島を襲名も、同年末に協会を退職。アメリカンフットボールにも挑戦した。タレント、評論家などとして活動している。