大の里は投げに力のある相手に上手を取られたら、動きが止まって何もできなくなる 2倍けいこするつもりで 武蔵川親方が指摘
「大相撲夏場所・千秋楽」(25日、両国国技館)
2場所連続4度目の優勝を決めていた大関大の里は横綱豊昇龍の上手ひねりで敗れ、初の15戦全勝は逃した。番付編成を担う日本相撲協会審判部は八角理事長(元横綱北勝海)に昇進を諮る臨時理事会の開催を要請し、理事長は受諾。26日の横綱審議委員会(横審)への諮問も決めた。28日に名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)番付編成会議及び臨時理事会で昇進が正式に承認され、「第75代横綱大の里」が誕生する。デイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方は「今までの二倍のけいこをするつもりで」と指摘した。
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豊昇龍は立ち合いで左上手を取って、自分からどんどん先に動いた。上手の位置も浅め、一番いいところを取れていたのが勝因じゃないか。
でも、15日間全体としては褒められないな。きょうはプレッシャーもなかったし。横綱なんだから、序盤で二つも星を落としたりしないよう、もっと、けいこをしていかないとダメだよ。
大の里の14勝1敗は立派だね。ただ、きょうに関しても課題が出た。豊昇龍みたいな、投げに力のある相手に上手を取られたときは、動きが止まって、周りが思っている以上に、何もできなくなる傾向があるんだ。
来場所からは横綱。相手もさらに研究してくるし、思い切って攻めてくる。今までの二倍のけいこをするつもりで、気を引き締めていってほしいね。





