立ち合いが良かった大の里、相撲の流れも万全 独走許した他の力士に「もっと頑張って」 武蔵川親方が解説

 「大相撲夏場所・13日目」(23日、両国国技館)

 大の里が琴桜との大関対決を寄り切りで制し、自身初となる初日からの13連勝で2場所連続4度目の優勝を決め、場所後の横綱昇進を確実にした。デイリースポーツ評論家・武蔵川親方は「強い気持ちで他の力士が止めないと」と今場所の独走を許したライバル陣に奮起を求めた。

  ◇  ◇

 大の里は立ち合いの当たりが良かったし、そのあとの流れも文句なしだった。圧力をまともに受けてしまった琴桜は、途中から逃げるような格好になって体が起き上がってしまった。そこからは大の里が右を差して左からおっつけて、一気に勝負を決めてしまったね。

 もう少し相撲になるかと思ったけど、琴桜は土俵際も全然残せないし何もできなかったな。大関同士だけど、ちょっと力の差があり過ぎたね。琴桜は普段の稽古のやり方とかを見直していかないと、これからも大の里にずっと勝てないよ。

 13日目に早々と優勝を決めた大の里は立派だけど、“大の里に勝つんだ”という強い気持ちで他の力士が止めないと、来場所からも大の里が全部(優勝を)持っていってしまう可能性も十分にあると思うよ。今場所、独走を許した横綱の豊昇龍をはじめ、周りの力士にはもっと頑張ってもらわないといけないな。

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