元横綱“スイーツ親方”が豊昇龍の仕切りに辛口意見「相手をにらみつけて…横綱としての品位には欠けるんじゃないか」

 トークショーをする芝田山親方(撮影・佐々木彰尚)
 トークショーをする芝田山親方(撮影・佐々木彰尚)
 トークショーをする芝田山親方(撮影・佐々木彰尚)
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 「大相撲夏場所・8日目」(18日、両国国技館)

 “スイーツ親方”こと芝田山親方(元横綱大乃国)が豊昇龍に厳しい指摘を行った。館内で行われたトークショーに参加後、報道陣の取材に応じた。

 芝田山親方が疑問を呈したのは、豊昇龍は蹲踞前後で相手をにらみつけた行為。闘志を前面に出す豊昇龍らしさだが、親方は「相手に対して集中するのはいいけれど、横綱なんだから、蹲踞してから淡々と仕切ってほしいというのが俺の気持ち。相手をにらみつけて、それで立ちあがってもにらむのは、横綱としての品位には欠けるんじゃないかと。それははっきり言わしてもらう」と語った。「だって神様はにらまないじゃん。でも仁王様はにらむか」と続けた。

 綱とりに挑む大の里には、親方がファンだという大リーグ・ドジャースの大谷翔平に触れつつ「大谷くんじゃないけど、スカーンと自分の相撲が取り切れているね。やっぱり前に前に出ると強いよね」と語った。

 上位戦が控える終盤に向けては「横綱になってから安定感を維持するためには、今は大関の地位かもしれないけれども『俺は横綱として安定した相撲を取らなきゃいけないんだ』っていう気持ちを持って臨むことも大事じゃないかな」と期待を寄せた。

 なお、この日は自身の師匠で、理事長も務めた前放駒親方(元大関魁傑)が2014年に死去した命日。場所前には高円寺の墓を参り、その帰りにショートケーキを食べたという。亡き師匠の「真面目に真っ当にやれ」という教えを、今も思い出すという。

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