杉原愛子 男女通じて史上最長ブランク10年ぶりV「10年後に優勝するなんて」最終種目の床で大逆転
「体操・NHK杯」(17日、東京体育館)
世界選手権(10月、ジャカルタ)の代表選考を兼ねて女子が行われた。21年東京五輪代表の杉原愛子(TRyAS)が、全日本個人総合選手権(4月)との合計162・163点をマークし、高校生だった15年大会以来10年ぶり2度目のV。2位に入ったパリ五輪代表の岸里奈(戸田市SC)とともに世界切符獲得の条件を満たした。
10年ぶりの優勝は男女通じて大会史上最長ブランク。これまでの最長は02年、08年大会を制した女子の大島杏子らの6年だった。
圧巻の演技だった。最初の跳馬では、小さく1歩だけ踏み出す着地にとどめ13・900点。続く段違い平行棒、平均台も大きなミスなく乗り切った。最後の床は岸と0・2点差の2位で突入し、13・933点をたたき出して大逆転。全日本個人総合選手権から続く接戦を制し、「納得のいくいい演技できた。家族も来てくれいて、応援が力がなった。感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔をはじけさせた。
15年大会以来10年ぶり2度目のVには、「10年後に優勝するなんで想像していなかった。こういうふうに花を咲かせることはうれしい」と実感を込めた。世界選手権では、補欠だったパリ五輪の悔しさを晴らしに行く。「日本代表として戦えることに感謝したい。応援が力になるので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。





