「大相撲夏場所・２日目」（１２日、両国国技館）

　初日に関脇霧島が平幕豪ノ山を下した一番が“だめ押し”だとして、主にネット上で物議を呼んだ点について、霧島の師匠、音羽山親方（元横綱鶴竜）が言及した。

　霧島が寄り切った後、さらに土俵の下に押し出し、土俵を下りても頭を右手で押す形になった。

　ＮＨＫで解説を務めた元小結の舞の海秀平氏は「勝つには勝ったんですけど、お互い土俵下に降りた時にもう一度だめ押してるんですよね。これはやってはいけない」とし、元大関の琴風浩一氏は「勝負が終わったらさっと分かれないと。これは注意した方がいいね。師匠（元鶴竜の音羽山親方）がちょうど土俵下にいますよ。帰ったら大目玉ですね」と語っていた。

　幕内後半の審判長を務めた高田川親方（元関脇安芸乃島）は「だめ押しではなく、最近は土俵際の詰めが甘くて負けているから厳しく最後まで攻めたのだと思う」と話していた。

　２日目の審判を終えた音羽山親方は、初日の取組について「勝負がついても（豪ノ山は）まわしを離さなかった。危なかった」と話した。初日ということで「みんな気合が入っているのは分かる。ただ、だめ押しではないよ」と語っていた。