幕下朝乃山が白星発進 全勝なら関取復帰可能性「悔いのないように」左膝大けがから復帰2場所目

 「大相撲夏場所・初日」(11日、両国国技館)

 元大関の幕下朝乃山(高砂)が、千代虎(九重)を下して白星発進を決めた。立ち合いは2度目で成立。けんか四つで得意の右は差せなかったが、冷静に相手を見て押し出し、「前に出られてよかった」とうなずいた。

 24年名古屋場所で負った左膝靱帯(じんたい)断裂の大けがから、先場所で5場所ぶりに復帰。三段目で全勝優勝し、西幕下十四枚目まで今場所を迎えている。

 昨年の夏場所は全休しているため、両国国技館で相撲を取るのは同年の初場所以来。取組前には13時台にもかかわらず、自身のしこ名を呼ぶ観客の声が響いた。「(国技館に)入るのが久しぶり。(お客さんが)出待ちで声をかけてくれるのがうれしかった。力になった」と実感を込めた。

 今場所で全勝優勝を果たせば、関取復帰の可能性もある。4月は充実した稽古を積んできた。「(関取復帰の意識は)ないといったらうそになるけど、意識しないように。悔いのないように思い切っていくだけ」と気を引き締めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス