サントリー・高橋藍4冠「モチベーションやさらなる成長にフォーカスできる」 新リーグの顔が大量受賞

 トロフィーを手に笑顔で手を振るサントリー・高橋藍(撮影・持木克友)
 優勝の表彰を受けるサントリーサンバーズ=TODAHALL&CONFERENCE TOKYO(撮影・持木克友)
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 1年目のシーズンを終えたバレーボールの大同生命SVリーグの年間表彰式が8日、都内で開かれた。男子初代王者となったサントリーの高橋藍(23)は積極的な発信でリーグの認知度向上に貢献したとして、大阪Bの西田有志とともに特別表彰され、高橋藍はベストレシーブ賞なども受賞。MVPの男子はオランダ出身で名古屋のニミル・アブデルアジズ、女子は優勝した大阪Mの林琴奈が選ばれた。

 シーズンを盛り上げた新リーグの顔が、4冠に輝いた。高橋藍はプレーオフMVPに加え、ベストアウトサイドヒッター、ベストレシーブを受賞し、特別表彰もされた。グレースーツに赤いネクタイを締めた姿で登壇し「非常に光栄。賞を頂けることでモチベーションや、さらなる成長にフォーカスできる」と実感を込めた。

 将来の完全プロ化を念頭に、Vリーグから名を変えて昨年10月に新設されたSVリーグ。2030年までに世界最高峰の舞台にすることを目標とし、外国籍選手枠の拡大など選手起用の規定が緩和されて始まった。

 昨季までイタリア・セリエAを主戦場とした高橋藍は、さらなる成長を求めて今季からサントリーに加入。シーズン前半は、パリ五輪を含めた昨年の日本代表活動で痛めた左足首の影響でコンディションが上がり切らなかったものの、後半にかけて修正していった。

 レギュラーシーズンは40試合に出場し、アタック決定率は日本選手最高(全体4位)の54・6%。2位で突入したプレーオフでもエースとしてチームをけん引してMVPを獲得するなど、プロとして立つ初の日本のコートで躍動した。

 「イタリアで高さとパワーを克服したけど、日本のリーグは守備と組織力が世界トップレベル。そこに苦しめられたし、自分も成長できたと思う」と高橋藍。今後は11日に故郷・京都で始まるアジア・チャンピオンズリーグ、そして2028年ロサンゼルス五輪につながる代表活動が始まっていく。

 「さらなる高みを目指していきたい」。現在掲げる目標は世界クラブ選手権(12月)の制覇。日本のエースが、次の舞台を見据えた。

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