阿部一二三「もう一度、妹と同じ舞台で兄妹で金メダルを」詩「もう一度世界一」 6月世界選手権きょうだいアベックVへ闘志
柔道男子66キロ級で五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)が3日、都内で取材に応じた。世界選手権(6月、ブダペスト)に向けて「もう一度、妹と同じ舞台で兄妹で金メダルを目指していけたら」と意気込み、妹・詩(同)も「しっかりもう一度世界一になる」と呼応。23年大会以来4度目の“アベック世界一”に向け闘志を燃やした。
一二三は、4月29日に行われた体重無差別の全日本選手権に初出場。2回戦で約50キロ重い相手に敗れたものの、初戦では2階級上の選手に一本勝ちする潜在能力の高さを見せつけた。同月の全日本選抜体重別選手権も含めて4月は2試合を消化しており、試合勘も状態も上々。「仕上がりはすごくいい状態」と自信をにじませた。
詩は味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた日本代表合宿に参加し、乱取りなどで約3時間、汗を流した。パリ五輪で敗れたケルディヨロワ(ウズベキスタン)は現在妊娠中のため、世界選手権出場の可能性はほぼない。「自分との戦いになる」と引き締めた。





