八角理事長 大の里に「ちょっと危機感がなかった」綱とりなのに稽古総見6勝10敗
「大相撲夏場所」(11日初日、両国国技館)
横綱審議委員会(横審)による稽古総見が2日、東京・両国国技館で行われた。3月の春場所で優勝し、自身初の綱とりに挑む大関大の里(24)=二所ノ関=は16番取って6勝10敗。横綱豊昇龍には1勝8敗と圧倒された。
一般に無料公開され、約5500人が集まる中、持ち味の出足が影を潜めた。上半身と下半身のバランスが悪く「調整不足で今日はあまり良くなかった。バラバラだった」と反省を口にした。相撲を取るのは4月26日の横浜巡業以来という。1日は一門の連合稽古を体調不良で不参加していた。
大の里は「稽古不足」と反省し「出遅れている。少し焦りはある。最善の準備を尽くしたい」と心境を明かした。八角理事長(元横綱北勝海)からは「まだまだだよね。ちょっと危機感がなかった」と評価された。
豊昇龍以外では、琴桜に3勝2敗、大栄翔と霧島に各1勝だった。「場所直前じゃなくて今で良かった。久々の相撲でぶっつけ本番だったが、思った以上に動いたところがある。あと1週間あるとプラスに考えたい」。懸命に前を向いていた。





