“りくりゅう”SPに続きフリーも1位!またも自己ベスト更新 ミラノ五輪へ木原「確実にもう答えは出た」 日本は2位

 「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(19日、東京体育館)

 日本は順位点合計110点で、2大会連続6度目の優勝を果たした米国に次ぐ2位だった。ペアで3月の世界選手権を制した三浦璃来(23)、木原龍一(32)組=木下グループ=はフリー1位。前日のSPに続いて自己ベストとなる145・06点をマークした。女子フリーの坂本花織(25)=シスメックス=は3位、千葉百音(19)=木下アカデミー=は5位だった。大会は2年ごとの開催で6カ国が参加、男女各2人、ペアとアイスダンス各1組が出場。過去2大会連続3位だった日本は4大会ぶりの頂点に届かなかった。

 今季の全てを出しきり、フラメンコを情熱的に滑りきった。“りくりゅう”がフリーでも自己ベストを更新する145・06点で1位。三浦は「最後まで滑り込んで良かった」。木原は「積み上げてきたことを評価していただいてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 冒頭の3回転ツイストを成功させ、一気に観客を2人の世界に引き込んだ。サイドバイサイドの3連続ジャンプも着氷。スロージャンプも三浦がきっちりと降り「3連続が入ったことが一番大きかった。スローが不調だったがちゃんと降りられた」とうなずいた。

 原点回帰で大きな成長を遂げた。「楽しむ」ことが2人のモットーだが、シーズン序盤はケガや気の緩みで思うような結果が出せず。それでも切り替えて滑り込み、3月の世界選手権では2大会ぶりの金。この日もミスがあっても笑顔でフィニッシュし、木原は「今年は2人とも苦しかったけど、その失敗でオリンピックイヤーの前に大切なことを思い出せた」と初心を取り戻した。

 ミラノ・コルティナ五輪を見据え「自分たちに合っているオーダーは確実にもう答えは出た」と木原。大舞台での金へ一直線に進む。

 ◆フィギュアスケート世界国別対抗戦 国際スケート連盟が主催する初の団体戦として2009年に始まり、2年ごとに日本で開催。日本は12年、17年の優勝を含めて全8大会でメダルを獲得し、直近2大会は3位だった。世界ランキングの上位6カ国・地域が参加。各種目1位12点、2位11点…と与えられる順位点の合計で争う。14年ソチ冬季五輪で初採用の団体は出場10チームで男女SP、フリーは各1人が滑るのに対し、国別対抗戦は2人ずつ演技する。

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