バレー女子 初代女王&3連覇へNEC川崎が快勝発進!島村春世が退団決意の経緯語る
「SVリーグ女子・プレーオフ準々決勝・第1戦、NEC川崎3-0東レ滋賀」(18日、どどろきアリーナ)
レギュラーシーズン2位のNEC川崎が3セットを連取し、リーグ3連覇、新リーグ初代女王に好発進を決めた。同7位の東レ滋賀を相手に25-15、25-19、25-19と圧倒。今季限りでチームの退団、来季の海外挑戦を表明している33歳の島村春世が躍動した。
第1セットは相手の4連続得点で17-13となったところでタイムアウト。直後に速攻を決めて、落ち着かせた。第3セットは序盤の攻防で相手エースのヌワカロールをブロックし、チームを勢いづけた。
島村は「こちらのサーブが機能して、相手のミドルの本数を抑えて、両サイドに絞れたのが大きなポイント」と勝因を振り返った。ブロック4本を含む11得点をマークした。
15シーズン過ごしたチームを去る決断。転機は昨年12月に中国で開催された世界クラブバレー選手権だった。リオ、東京五輪で日本代表としてプレー。「海外に挑戦する夢はあったが、日本のミドルでは難しいと思っていた。世界クラブで自分の攻撃、ブロックが決まった。最近、代表に入っていなかったので世界を相手にすることがなかった。だからこそ世界クラブで自分のパフォーマンスが出せたので、こういう決断をした」と説明した。
昨季限りで引退した古賀紗理那さんの背番号2を継承したエースの佐藤淑乃は「自分たちのサーブで崩せて、ブロックにはめられた。理想的だった」と語り、山田二千華も「スタートからやりたいことを出し切れた。要所で勝ち切れた」と胸を張った。3人とも今季の日本代表に選出。このままファイナルまで突っ走るつもりだ。
金子隆行監督は「どれだけ初めに高いクオリティーを出せるかが大事。我々はファイナルまで成長を続けるのがテーマ。まだまだ強くなる」と手応えを口にした。





