大の里「高みを目指して」綱とりへ誓い新た 故郷で「だいちゃ~ん」大声援!石川県津幡町で55年ぶり大相撲巡業
大相撲の春巡業が7日、石川県津幡町で行われ、同町出身で夏場所(5月11日初日、両国国技館)で初の綱とりに挑む大関大の里(24)=二所ノ関=が相撲を取る稽古を再開。故郷の声援に感激し、誓いを新たにした。
本名の中村泰輝(だいき)にちなみ「だいちゃ~ん」と声援が飛ぶ。3度の優勝を誇り、横綱を狙う大関は「今までの巡業と違って『大の里』よりも『だいちゃん』と言われる方が多い。本当に帰ってきた感じがしますね」と笑顔を見せた。中学から新潟に相撲留学。故郷では小学生の頃の印象が強いのだろう。
父の知幸さんは「故郷に錦を飾る、とはこのことかなあ」と感慨に浸った。日体大時代にコロナ禍で活動が休止となった際は、会場近くで息子と一緒にトレーニングを行ったという。
津幡町では55年ぶりの巡業開催で、平日にもかかわらず、春場所後にチケットが急伸し、満員の2500人が集結した。錦木、明生、大栄翔を相手に8番で7勝1敗。取組では津幡町のカラー、緑の締め込みで豊昇龍を撃破した。「高みを目指して、能登にいい報告ができるようにしたい」。目標への追い風となったはずだ。