大関琴桜が13日目にして粘りのかど番脱出「我慢してやっていくしかない」 勝ち越しにも「満足するべきではないので」と表情崩さず

 「大相撲春場所・13日目」(21日、エディオンアリーナ大阪)

 大関琴桜(佐渡ケ嶽)が平幕尊富士(伊勢ケ浜)をはたき込みで下して8勝目。序盤こそ黒星が先行したが、13日目にして粘りの相撲を続けて勝ち越しを決め、初のかど番を脱出した。

 出足の鋭い相手をどっしりと受け止めて、体の反応ではたき込んで価値ある1勝を挙げ、「まあ、集中して取れたと思う」と汗をぬぐった。

 ただ、勝ち越しには「満足するべきではないので」と表情を崩さず。昨年春場所の大関昇進後、13日目での勝ち越しは琴桜の中では最も遅いが「攻めている相撲も勝ちにつながらなかったら一緒。そこを我慢してやっていくしかない。気を抜かずに行きます」と自身を戒めるように語った。

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