74キロ力士・山藤惜っし~「勝ったと思ったけど」軍配差し違えで幕下初白星がスルリ「次頑張ります」

 春雷(左)と対戦する山藤(撮影・山口登)
 春雷(左)を土俵際に追い込む山藤(撮影・山口登)
 春雷(左)に小手投げで敗れる山藤(撮影・山口登)
3枚

 「大相撲春場所・6日目」(14日、エディオンアリーナ大阪)

 74・2キロと角界でもひときわ軽い体格で注目を集める西幕下51枚目の山藤(出羽海)が、春雷に小手投げで敗れ、6日目までの3番相撲で3連敗を喫した。

 134キロと倍近い体格差がある春雷を相手に、果敢に攻めて接戦を演じた。立ち合いこそ圧力負けするものの、しぶとく立ち回って左差しから右も入ってもろ差しに。さらに足を取って崩しにかかると、最後は体をそらしながら春雷とともに俵の外に落ち、一度は山藤に軍配が上がった。しかし、微妙な判定に物言いがついて軍配差し違え。今場所が幕下初昇進だが、惜敗で幕下初白星を逃し「勝ったと思ったけど(足の)甲がついてしまった」と悔しさをにじませた。

 元々の食の細さと代謝が影響して、回しの上に腹の肉が乗らない細さだ。ただ、土俵に上がれば重さを言い訳にしない。「やるしかないんで。次、頑張ります」と残り4番での巻き返しを誓った。

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