福島出身の若隆元に大歓声 東日本大震災14年で誓いの白星 大波3兄弟の長男

 藤闘志(左)を攻める若隆元(撮影・西田忠信)
 藤闘志をたたき込みで下した若隆元(撮影・金居みつよし)
 藤闘志をたたき込みで下した若隆元(撮影・金居みつよし)
3枚

 「大相撲春場所・3日目」(11日、エディオンアリーナ大阪)

 西幕下24枚目の若隆元(荒汐)が藤闘志(藤島)と対戦。土俵際に押し込まれたが逆転のはたき込みを決め、1勝1敗とした。

 福島出身で大波三兄弟の長男(次男は若元春、三男は若隆景)である若隆元。この日で東北に甚大な被害を与えた東日本大震災から14年。土俵に上がる際、福島出身のアナウンスで館内の声援が大きくなり「頑張らなきゃと思いました」と力を得た。

 特別な日の1勝に「集中して毎回同じようにしていますけれど、やはり今日の白星はうれしい」と感慨に浸った。昨年は三兄弟がそろって白星を挙げただけに、「頑張ってほしいですね」と幕内の弟に期待を寄せた。

 故郷への思いは強い。「頑張ることができるのも地元の応援のおかげ。もう14年とは思わない。いまだに大変な思いをされている方がたくさんいる。土俵の上から何かができれば」と語った。

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