スキージャンプノルウェーが故意の不正認める スーツ規定違反「発覚することはないと思ってやった」

 ノルディックスキーの世界選手権ジャンプ男子個人ラージヒルでマリウス・リンビクら複数のノルウェー勢がスーツの規定違反で失格となった問題で、ノルウェー・スキー連盟が9日、故意の不正を認めて謝罪した。

 現地メディアによると、チームの責任者、ヤンエリク・オールブ氏は記者会見で、支援チームが男子個人ラージヒルの前日にリンビクら2選手のスーツを加工したと説明。「規定違反だと分かっていたが、発覚することはないと思ってやった。自分たちを含む全てのジャンプファンを失望させた」と話した。

 秘密裏に撮影されたとみられるノルウェー勢がスーツを不正に縫い直しているような映像が出回り、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)に3カ国から抗議が寄せられた。競技後の再検査で規定に沿っていない素材が縫い目から見つかった。

 FISは以前から不正が横行していなかったかどうか本格的な調査に乗り出した。今大会のノルウェー勢はリンビクが個人ノーマルヒルを制し、混合と女子の団体も優勝。飛躍を含む複合でも男子のヤールマグヌス・リーベルらが金メダルを獲得。同氏は失格となった2選手が個人ラージヒルで用いたスーツ以外の不正を否定し、調査に全面協力する姿勢を示した。

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