朝力丸 屈指の進学校から国立大へ 異色力士が前相撲白星デビュー「後悔はしていない」

 「大相撲春場所・2日目」(10日、エディオンアリーナ大阪)

 前相撲が行われ、千葉大学出身の朝力丸(高砂)は住吉(二所ノ関)をはたき込んだ。

 大阪屈指の進学校、大阪星光学院から一浪を経て千葉大に進学し、文学部で言語学を専攻した変わり種。突き押しで攻め込み、思い切ってはたいた。「楽しかったですね。緊張よりワクワクの方が大きかった」と笑顔を見せた。地元の両親と妹からの声援に感謝した。

 高校1年で柔道部を辞めた頃にテレビ中継で大相撲への憧れを抱き、力士を志した。大学1年夏で相撲を開始し、東大時代の須山(現三段目)と稽古を行うなどしたという。

 京田力丸の本名からしこ名を朝力丸とし、しこ名の名前は父から哲次を用いた。角界入りを「後悔はしていない」と言い、「なりたいのにならないと、絶対に死ぬとき後悔する。つぶれてもいいから一回経験したかった」と語った。

 就職活動は行わず角界入りを模索。高砂部屋に入門してまだ1週間。「生活がキツいですね。自分一人じゃなく皆さんのことを考えないといけない」と語った。相撲人生は始まったばかり。「一日一日を精いっぱい生きたい」と誓っていた。

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