世界ノルディックで初のパラ種目 川除大輝「認知度上がる」
【トロンヘイム(ノルウェー)共同】ノルウェーのトロンヘイムで開催中のノルディックスキーの世界選手権で初めてパラの種目が行われ、5日に距離スプリント・クラシカルの決勝を迎えた。2022年北京冬季パラリンピック男子20キロクラシカル金メダルの川除大輝(24)は「パラ単体ではなく、健常者と一緒の大会に出ることで認知度が上がっていくと思う」と期待を込めた。
地元で屈指の人気を誇る健常者の距離団体スプリント・クラシカル決勝の前に組み込まれた。川除が「スタジアムが全部埋まるくらいというのはなかなかない。声援を力に変えて滑りたい」と心待ちにしていた光景だ。
22年からパラも統括している国際スキー・スノーボード連盟(FIS)は今季、パラ距離の世界選手権を既に2月にイタリアで実施したが、スプリントだけはこの大会で一緒に行った。FISでパラ距離の運営責任者を務めるゲオルク・ツィプフェル氏は「健常者の選手と並んで競技することは、パラ選手にとって印象的な場面になる。次の大会や一部のW杯でも継続したい」と語った。


