大迫傑 東京マラソン出場辞退理由は「僕のYouTube見て」初マラソン勢の好走にも言及「頑張り次第では」
男子マラソンでパリ五輪代表の大迫傑(ナイキ)が5日、神戸市の大丸神戸で行われた「大黄金展」でトークショーを行った。
イベントを主催する「SGC」とは昨年10月にゴールドスポンサー契約を締結した。金製品の製造・販売や貴金属の買取業務を行う同社のイベントに参加するのは3回目。トークショーでは司会から大迫の近況について質問が飛んだ。
大迫は2日の東京マラソンの出走を予定していた。同舞台を見据え、2月2日には丸亀国際ハーフマラソンに出走し、1時間1分28秒を記録。「コンディションは非常に良くて、当初は東京マラソンの調整として走ったんですけど、非常に良い感覚で終えることができた」と手応えをつかんでいたことを明かした。
しかし、2月19日には東京マラソンの出場辞退を表明。辞退の理由を司会に問われたが、大迫は「ここにメディアの方がたくさんいるので、なかなかお話するのが難しいところはある」と報道陣の前で語ることを避け、「いったん僕のYouTubeを見て頂けたら。再生回数を上げて下さい」とニヤリ。「しっかり説明しないと、ポッと出た言葉でピックアップされてしまうと伝わりづらい部分がある」と話した。
近年の初マラソン勢の好走についても言及した。今年だけでも2月の別府大分毎日マラソンで、青学大の若林宏樹が2時間6分7秒と好走。大阪マラソンでは同大学の一学年後輩で新エースの黒田朝日が2時間6分5秒で先輩の記録を超え、近藤亮太(三菱重工)が初マラソンでは日本勢歴代トップを更新する2時間5分39秒をたたき出した。
大迫は「初マラソンの選手が非常に良い記録で走り始めてるところがあるけど、一方で世界のスタンダードも上がってきている。そこに対して差は感じる」と、まだ世界のトップクラスとのレベルとは開きがあることを実感。それでも「初マラソンを経験した選手が、そこに向けてチャレンジをしていく見たいな瞬間が出てくると、そしてコンスタントに走れるようなトレーニングができてくると、そこ(世界)の距離が徐々に縮まっていくんじゃないか。頑張り次第では少しずつ縮まっていく可能性は十分にあるんじゃないかなと思っています」と期待を寄せた。




