名横綱の常ノ花のやしゃご・山野辺 新弟子検査受験 高祖父の写真を稽古場に「横綱はすごい」

 「大相撲春場所」(9日初日、エディオンアリーナ大阪)

 新弟子検査が1日、大阪市内で行われ、出羽海部屋から第31代横綱常ノ花のやしゃごにあたる山野辺力(15)が受検した。常ノ花は大正末期から昭和初期に活躍し、史上初めて優勝10度の大台に到達。引退後は藤島親方(のちに出羽海親方)として日本相撲協会理事長も務め、戦後の大相撲復興に尽力した。

 身長168センチ、体重77キロを計測した山野辺。4歳から相撲を始め「自分の好きなことをやり切りたかった」と入門を決意した。「横綱はすごい」と尊敬する常ノ花の写真は稽古場に飾られている。「稽古を見てくれていると感じます」と感慨を口にした。

 目標を「関取になってケガなく頑張れたら」と掲げた山野辺。高祖父と比較されるが「自分は自分でやることをやって頑張っていきたい」と足元を見つめていた。

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