大相撲 伯桜鵬が琴桜との対戦を熱望「上位とあたれる成績で食らいつきたい」大器が自己最高位で気合

 再入幕の初場所で10勝を挙げ、自己最高位の東前頭9枚目に番付を上げた伯桜鵬(21)=伊勢ケ浜=が27日、上位陣との対戦を目標に掲げた。自身のルーツに重なる大関琴桜との初対戦を熱望した。

 この日は大阪市内の稽古場で熱海富士、翠富士、草野らを相手に13番相撲を取り8勝5敗。「ケガなく関取衆と稽古ができている。照ノ富士親方、宮城野親方、伊勢ケ浜親方、3人の横綱がいる環境って今しかない。つかめるうちにつかみたいです」とうなずいた。

 2023年初場所の幕下付け出しから所要1場所で十両昇進を果たし、所要3場所で新入幕を果たし“令和の怪物”と称されたが、西前頭9枚目で迎えた23年秋場所を左肩の負傷で全休。手術、リハビリを経て幕下陥落から地道に番付を戻し、今年の初場所で再入幕し10勝。躍進への弾みをつけた。

 西から東への半枚ながら自己最高位で迎える今場所。「勝っていけば後半で取ることもある。上位とあたれる成績で千秋楽まで食らいつきたい。1年前に尊富士関が優勝しているし、熱海富士関も優勝に絡んだことがある。その辺も意識したい」と目標を掲げた。

 現在の番付では幕内の前半戦に登場するが、優勝争いに絡めば終盤戦では三役との対戦が見込まれる。「大関とやってみたいですね。大関とやるには自分が上がっていくしかない。それくらいに勝っていきたい」と続けた。

 鳥取県倉吉市出身。53代横綱琴櫻と同じ市立成徳小学校に通った。しこ名の「桜」は横綱を意識した。

 「何かのご縁で、今の大関の祖父、53代横綱琴桜と同じ小学校に通ったのは僕の宝物。その横綱琴桜関の影響で相撲を始めました。しこ名にも桜の字が入っているのが、うれしいしありがたい。琴桜関と対戦したい思いは強いですね」

 自身のルーツの血を継ぐ大関との対戦。故障などで躓いた大器が覚醒する契機へ、格好の相手と言えそうだ。

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