朝乃山が春場所出場に熱意「待ってくださる方がたくさんいる」三段目からの復活目指す

 「学生出身力士を励ます会」に参加した朝乃山(後列中央)ら
 「学生出身力士を励ます会」に参加した翔猿(前列中央)ら
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 大学出身力士を招く「学生出身力士を励ます会」が26日、大阪市内のホテルで開催された。元大関で近大出身の朝乃山(高砂)が報道陣の取材に応じ、大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)への出場意欲を語った。

 不祥事による6場所連続休場を経て、三段目から幕内に番付を戻して臨んだ昨年名古屋場所で左膝じん帯断裂の重傷を負い、手術とリハビリで3場所連続全休。再び三段目まで番付を落とした。

 今月から相撲を取る稽古を再開。「出るつもりで準備しています。待ってくださる方がたくさんいる。本土俵で戦う姿を見せたい」と語った。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)と取組編成会議が行われる3月7日をメドに、最終判断を行う。

 左膝は万全には程遠いというが「怖さもあるが慣れていくしかない。慣れてくれば相撲感覚も戻ってくる」と覚悟を決めた。3月1日で31歳となる。幕内経験者が三段目以下に2度転落後、再入幕した例は戦後ない。前回の三段目転落と比べ「今回は(状況が)違う」と話すが「ここで辞めたら悔いが残る」と心を決めた。

 師匠からは「まだ30歳。しっかり治して頑張ろう」と励まされた。ファンからの「朝乃山の相撲が好き。もう一度見たい」という声に背中を押された。

 かつて白鵬が「朝乃山には型がある」と褒めた右四つからの盤石の寄り。お相撲さんらしい、おおらかさが魅力の朝乃山。「番付をどんどん上げていきたい。でも本場所は何があるか分からない」という言葉には、不安と楽しみの両方が込められていた。

 この日の催しはコロナ禍による中断から、5年ぶりに再開。近大出身の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)、東農大出身の正代(時津風)、日大出身の正代、東大出身の須山(木瀬)ら多くの親方、力士が出席した

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