再春館製薬所2季ぶり王座奪還 志田「幸せ」松山「うれしい」シダマツが先勝でチームに流れ呼ぶ
「バドミントン・S/Jリーグ」(22日、横浜BUNTAI)
複2試合、単1試合の計3カード(2戦先勝方式)で争われる団体戦の女子決勝が行われ、再春館製薬所がヨネックスを2-0で撃破し、2季ぶりの優勝を果たした。第1ダブルスでは昨夏のパリ五輪銅メダルの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が先勝。続くシングルスでは、郡司莉子(再春館製薬所)がフルゲームの接戦を制した。
わずか37分の圧勝劇で先陣を切り、チームに勢いをもたらした。志田、松山組は、須藤海妃、関野里真組(ヨネックス)に2-0で勝利。志田が前に飛び出せば、松山が長身を生かしてカバーする。志田が好機をつくれば、松山がすかさず前に踏み込んで1点を奪う。ラリーの速い得意の展開を作り出し、第1ゲーム、第2ゲームともに10点差をつけた。王座奪還に志田は「みんなで優勝できて喜ぶことができて幸せ」と話し、松山も「全員と一緒に優勝できてうれしい」と喜んだ。
昨年末の全日本総合選手権以降、松山はパリ五輪後から蓄積した疲労を抜くために一時休養。その間に志田は、16年リオデジャネイロ五輪金メダルの松友美佐紀とペアを組んでワールドツアーに出場した。今月上旬からペアの練習を再開。復帰戦だった21日に続き、この日もストレート勝ちし、シダマツとしての最高のリスタートを切った。
2大会連続の表彰台がかかる3年後の28年ロサンゼルス五輪ははっきりと見えておらず、まずは目の前の1年1年に集中していく考えだ。今季は8月に開幕する世界選手権(パリ)が最大のターゲット。志田は「世界選手権でメダルを取れたことがない。(出場した)4大会全部ベスト4悔しい思いをしている。そこでメダルを取りたい」と意気込み、松山も「世界選手権を目指して2人で合わせていきたい」と呼応した。



