52歳葛西紀明 予選突破でW杯最多出場記録ギネス更新! 45位に「ちょっとガッカリ」も大記録の更新「素直にうれしい」

 自身の持つW杯個人出場のギネス記録を更新した葛西紀明
 W杯ジャンプ男子個人第23戦で2戦連続優勝した小林陵侑(左)と抱き合う葛西紀明
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 「ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯」(16日、大倉山ジャンプ競技場)

 2022年北京五輪ノーマルヒル金メダル、ラージヒル銀メダルの小林陵侑(28)=チームROY=が132メートル、137メートルの合計278・4点で優勝した。15日の第22戦に続いて今季2勝目を挙げ、通算勝利数を34に伸ばした。五輪8大会出場の葛西紀明(52)=土屋ホーム=は45位で、30位までによる2回目に進めなかったが、自身が持つW杯最多出場記録を579試合に更新した。

 うれしさと悔しさが入り交じった。葛西は予選を突破し、W杯出場のギネス記録を更新。「素直にうれしい」と喜びつつ、45位に沈んだことには「消極的なジャンプ。このW杯の目標の“失敗しない”というのは全然ダメ」と首をひねった。

 ギネス更新のタイミングは、14日の個人第22戦でもあったが、精彩を欠き、52位で予選落ちした。「悔しすぎてジャンプのことは考えたくなかった」と、それ以降は15日の本戦を含めて競技の情報を全て遮断。自宅で子どもたちと遊んで気持ちのリフレッシュに努めたという。

 迎えたこの日は105メートルのジャンプ。「このくそジャンプじゃダメです。ちょっとガッカリ」と最後まで自分を戒めたが、大記録の更新は、集まった日本のファンを魅了した。

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