小林陵侑が逆転V 復活2連勝に「うれしいっす」 歴代単独7位の通算34勝 今月末の世界選手権初Vへ弾み
「ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯」(16日、大倉山ジャンプ競技場)
個人第23戦が行われ、北京五輪ノーマルヒル金メダルの小林陵侑(チームROY)は132メートル、137メートルの合計278・4点で優勝した。2戦連続勝利で、通算成績を歴代単独7位の34勝に伸ばした。
底力を見せた。1位と7・3点差の2位で迎えた2本目。ブレのない助走から高く飛び上がると、小雨を切り裂いてヒルサイズと同じ137メートルに着地。テレマークもしっかり決め、飛型点は56の好得点をマークした。W杯札幌大会開幕までは、最高成績5位と苦戦が続いていたが、15日の個人第22戦から2連勝。復活を印象づけた日本のエースは「うれしいっす。最後のジャンプはいい全体の流れで飛べてよかった」とうなずいた。
今シーズン最大の目標に置く世界選手権(トロンハイム)は、今月末に開幕する。初Vを目指し、今後は国内で合宿し、さらに状態を整えていく予定だ。「(ジャンプの再現性の)確率を上げていきたい。自信を持って世界選手権に臨めたら」と小林陵。世界の頂点を取り、連覇の懸かるミラノ・コルティナ冬季五輪に弾みを付ける。





