レジェンド葛西紀明がギネス記録更新 W杯出場579!「素直にうれしい」も「このくそジャンプじゃダメ」 1本目45位で2本目には進めず
「ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯」(16日、大倉山ジャンプ競技場)
個人第23戦が行われ、五輪8大会出場の葛西紀明(52)=土屋ホーム=は、1本目で105メートルを飛び、75・4点で45位だった。自身が持つW杯出場のギネス記録を「579」に更新したが、30位までの2回目には進めなかった。
葛西は「素直にうれしいけど、今回はギネス更新のプレッシャーはなかった。傍から見れば緊張して失敗した風に見えるかもしれないけど、ただ単にテイクオフの迷いがそうさせただけ。でもやっぱりギネスは更新したい気持ちはあったので、その面ではうれしい」と話した。
2本目には進めず「W杯も世界選手権も代表は漏れたと思う。悔しいですね」とも。「ここで失敗しているようじゃ、世界でも絶対に戦っていけない。ジャンプはいいので(国内大会やW杯下部コンチネンタル杯では)来シーズンにつながるようなジャンプをしていきたい」と前を向いた。
この結果で闘争心が沸いてくるか問われると「まだないですね」と苦笑い。「自分のジャンプが安定して、いいジャンプができてきたら、やってやろうという強い気持ちも生まれてくるんですけど、このくそジャンプじゃダメです。ちょっとガッカリしてます」と笑い飛ばした。
14日に同地で行われた個人第22戦は予選落ちしたものの、この日はレジェンドの経験値を生かして修正し予選を47位で通過。本戦1本目はさらに2つ順位を上げて、自国開催のW杯で日本のファンを沸かせた。




