東京五輪銀メダルの競歩・池田向希が4年間の資格停止 ドーピング違反認定に「絶対していません」提訴も視野に
世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」は14日、男子20キロ競歩で2021年東京五輪と22年世界選手権銀メダルの池田向希(26)=旭化成=に対し、ドーピング違反を認定し、4年間の資格停止処分を科したと発表した。パリ五輪7位入賞など、23年6月20日以降の記録は取り消される。
所属の旭化成関係者によると、今後はスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を視野に入れている。2月下旬に届く予定の、正式な裁定の詳細を確認した上で決める。池田は所属先を通じ「絶対にドーピングをしていませんので、全く納得がいきません。あらぬ疑いをかけられ、全くもって理解しがたい状況」などとコメントした。
9月の世界選手権東京大会の代表選考会となる日本選手権20キロ競歩(16日・神戸市)に向け練習を継続していたが、出場の道が絶たれた。28年ロサンゼルス五輪の出場も絶望的な状況となった。
池田は23年の血液検査で、血液データを蓄積した「生体パスポート」に照らし合わせてヘモグロビン等の数値に限度を超える変化が見られたという。24年6月にAIUから血液ドーピングの疑いがあるとの通知を受け、同11月に暫定的な資格停止処分が科された。





