大相撲トーナメント フジテレビ色一掃の異例興行 スポンサーによる懸賞幕など無地に チケットは完売

 フジテレビが放送を取りやめる中、開催された大相撲のトーナメント大会。テレビカメラ席は空席だった
 フジテレビが放送を取りやめる中、開催された大相撲のトーナメント大会
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 「日本大相撲トーナメント」(9日、両国国技館)

 大相撲のトーナメント大会が9日、東京・両国国技館で開催され、主催するフジテレビの色が一掃される異例の興行となった。元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルに端を発した、フジテレビを巡る一連の問題で協賛企業の辞退が相次ぎ、放送の取りやめが決定。アナウンサーによる優勝者インタビュー、花道リポート、恒例の若手親方らによるOB戦が行われなかった。

 スポンサーによる懸賞幕、スポンサー名が記入された呼び出しの着物は無地に変更。牛一頭が贈られるなどした「フジテレビ賞」もなくなった。パンフレットにはフジサンケイグループ代表としての日枝久氏のあいさつ文どころか、主催者の名前、目玉をモチーフとしたシンボルマークの記載すらなくなった。

 放送中止に伴う措置。フジ側が自粛したという。幕内トーナメント優勝の250万円など賞金は事業部が捻出するため、例年通りだった。

 それでもチケットは完売で、9630人の観客を集めた。1977年開始の歴史ある興行。来年は、あの華やかさを取り戻せるのだろうか。

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