飛び込み 五輪2大会連続代表の荒井祭里が引退「続けられたのは出会えた人たちのおかげ。奇跡」

 飛び込み女子で、21年東京五輪、24年パリ五輪代表の荒井祭里(24)が8日、自身のインスタグラムを更新し、現役引退を発表した。

 五輪6大会出場のレジェンド・寺内健さんが所属したJSS宝塚で、小学1年から競技を始めた。元世界選手権女子代表の辰巳楓佳さん、馬淵崇英コーチに指導を受け、一気に才能を覚醒。キレのある回転力と、水しぶきが一切たたない入水技術を武器に、日本選手権では女子史上最多タイの6連覇。東京五輪では女子シンクロ高飛び込み6位入賞を果たし、パリ五輪では個人種目でも決勝に進んだ。

 近年は不調に苦しんでいたが、めげることなくパリ五輪銀メダルの玉井陸斗らと切磋琢磨(せっさたくま)。練習以外の時間でも、ジグソーパズルを取り入れて集中力の向上を計るなど、競技への努力を怠らなかった。

 投稿では「私にとっての最後の3試合は五輪、日本選手権、国スポでした。今までの飛込人生で一番くらいに楽しく、自分のしたい飛込みをできたからこそ引退ということを決意できました」と決断に至った理由を説明。「ここまで続けられてきたのは、出会えた人たちのおかげで本当に奇跡。いろんな方の支えがあったから不自由なく、飛込と向き合えてこられました」と感謝し、第二の人生に向けて「今までの経験を生かし、飛び込みが与えてくれたもの以上に、私がたくさんの方々に恩返しできるように今後も頑張ります」とつづった。

 ◆荒井祭里(あらい・まつり)2001年1月18日、兵庫県伊丹市出身。競泳でJSS宝塚に通っていたが、隣で練習する飛び込みを見て興味を持ち、小学1年で競技を始めた。「祭里」の由来は「周りに人がたくさん集まるような人になってほしい」という願いから。兵庫・甲子園学院高、武庫川女大卒。

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