豊昇龍が涙の優勝 土俵上で雄たけび「先場所、千秋楽で悔しい思いをして」 王鵬、金峰山との三つどもえ戦を制す

 優勝決定ともえ戦で王鵬(下)を寄り倒しで破り仁王立ちする豊昇龍(撮影・開出牧)
 王鵬(手前)を寄り倒しで破り優勝を決める豊昇龍(撮影・開出牧)
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 「大相撲初場所・千秋楽」(26日、両国国技館)

 大関豊昇龍が12勝3敗で並んだ平幕王鵬、金峰山との優勝決定ともえ戦を制し優勝を決めた。自身2度目の優勝で、大関になってからは初。

 本割では14日目まで2敗の平幕金峰山が3敗の平幕王鵬に敗れ、ともに12勝3敗に。さらに結びで豊昇龍も琴桜との大関対決に勝って3敗を守り、優勝の行方は2022年九州場所以来のともえ戦に持ち込まれた。

 ともえ戦は豊昇龍がまず金峰山に寄り切りで完勝。王鵬には粘られたが、最後は寄り倒し大関として力の差を見せつけた。その瞬間、豊昇龍は感極まったような表情で、土俵上でほえた。花道を引き揚げると、手に持ってタオルで涙をぬぐった。

 表彰式のインタビューでは「うれしいです」。ともえ戦にもつれ込み「チャンスが出てきたときに、これで逃したくない」と思ったという。何も考えず、自分の相撲を取ることに集中したともえ戦は「疲れました」と振り返り、優勝決定直後にこみ上げてきたものは「先場所、千秋楽で悔しい思いをして、それである方に約束して。1月場所この気持ちでぶつかります、と言って、1月場所を迎えました」と先場所の悔しさを晴らした涙だったと明かした。

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